【容疑者Xの献身】
主演:福山雅治
監督:西谷弘
【予告編】
【容疑者Xの献身】キャスト
- 福山雅治(湯川学)
- 柴咲コウ(内海薫)
- 堤真一(石神哲哉)
- 松雪泰子(花岡靖子)
- 金澤美穂(花岡美里)
- 北村一輝(草薙俊平)
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【容疑者Xの献身】あらすじ
(ネタバレ注意!)
弁当屋を営む花岡靖子(松雪泰子)は、娘・美里と共に裕福とは言えないモノの、
慎ましやかにアパートで暮らしていた。
そこにある日、元夫・富樫慎二が現れる。
元夫は、何度引っ越しをしても二人の元に現れては金の要求してきていて
二人は追いつめられていた。
そしてその日、とうとう娘にまで乱暴しようとした富樫慎二と口論の末、
靖子と美里は富樫の首を絞めて、富樫は……。
隣の家に住む教師の石神(堤真一)は、物音に気付いて二人の家を訪ねる。
初めは隠していた二人でしたが、その様子がおかしい事を察した石神は状況を確認。
そして、二人を救うためトリックを考える。
石神はかつて天才的数学者と言われていたものの、現在は冴えない高校教師となり、
人生に絶望していた。
そんな彼の唯一とも言える、生きる拠り所が靖子と美里の存在だった。
そして数日後、内海薫刑事(柴咲コウ)の管轄内で富樫が無残な姿で発見される。
その身元が判明すると、捜査線上は当然前妻である靖子。
しかし靖子を取り調べると、しっかりとしたアリバイが。
物的証拠までしっかりと確認されたが、疑問を感じた内海は、
帝都大学理工学部の准教授・ガリレオこと湯川学(福山雅治)に捜査の協力を仰ぐ。
湯川が事件を調べるうちに、靖子のアパートの隣人が石神と知り驚く。
湯川と石神はかつて同じ帝都大学の同級生で、
石神は、湯川自身が当時から天才と言う程尊敬していた存在だった。
湯川は事件を調べるうちに、犯人は靖子であり、
それを石神が手助けしているとの考えは浮かぶ。
しかし、久々に石神と再会した湯川は、石神の変わらぬ数学への才能と、友情を再確認する。
しかし捜査が進んでいくと突然、石神が自首してくる。
かつてのライバルでもあり友達湯川は、犯人は石神ではない事を分かっている事もあり
強引に石神の取り調べの場を作ってもらい必死で石神の真意を聞き出そうとする。
しかし石神は、自白を撤回しなかった。
そして石神が犯人として移送されると言う所で、靖子が現れ、全てを自供する。
この事件の全てを解明していた湯川が靖子に、
石神が、どんな事をしたのか。
そして、その為に石神がどんな犠牲を払ったのか。
全てを説明していた。
靖子と美里が幸せに暮らしていく為に、
石神は莫大な犠牲を払い、自らが犯人に。
それなのに靖子は現れてしまった。
石神はその場に泣き崩れる。
そして、全ての謎が明らかに。
お互いに認め合う程の天才であった石神のした事に、
湯川はやりきれない気持ちになると共に、
自分と同じように知識だけを追求してきた石神の『愛』からくる『献身』に、
想いを馳せる湯川だった。
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【容疑者Xの献身】感想
この【容疑者Xの献身】は、テレビドラマ【ガリレオ】シリーズの映画化第一弾。
僕自身、ドラマはそこまでは見てなかったのですが、
この映画を見た所から『東野圭吾』(原作小説作家)が好きになりました。
ガリレオシリーズは、所謂『倒叙 (とうじょ) 』モノのミステリーでありながら、
石神の仕組んだトリックは明かされないという形の展開。
(『倒叙 』とは、先に犯人や犯行方法が分かった上で進められるって事です)
この映画は、【ガリレオ】シリーズではあるので、主演は福山雅治。
だけど正直この映画では、福山雅治と柴咲コウの影が薄くなる位、
石神役の堤真一がヤバいです。
この【容疑者Xの献身】を好きになるかどうかは、
きっとこの石神の気持ちが理解できるかできないかって変わってきます。
「なんで石神はそこまで尽くすのか」
簡単に言ってしまえば、ただのアパートの隣人です。
挨拶程度だったり、ちょいちょい美里が営む弁当屋に通っていたりはしますが、
何も特別に色々会話したりする訳じゃありません。
単純に、恋愛的な『好き』って言う感情とも違うと思います。
全てがもうどうでも良いような状態になっていて、無気力になっていた石神に、
光を与えてくれたのが、靖子と美里だった。
特別な感情を持たれていない事も分かっている。
それでも石神は、この二人の為に全てを投げ出しても良いと思っていた。
何かの見返りを求めている訳でもなく、なんの打算も無い、
『無償の愛』から来る石神の『献身』。
それでも最後、石神の元に靖子が現れてしまった時、
当然、計画が全て台無しになってしまった事への「何で?」って気持ちはあると思いますが、
どこかで少し嬉しいというか、そう言う気持ちもあったんじゃないかと僕は思います。
でも、ここに来たら靖子も美里も償わなきゃいけない。
それは石神も望んでいなかったからこその今回の計画だった。
そう言う、色々な感情が混ざってのラストの号泣。
そこで僕も、何かやりきれない気持ちと色んな気持ちで気持ちをグッと持ってかれました。
ストーリーの巧妙さもさる事ながら、
誰かが誰かを思う気持ちを中心に描かれている所が個人的に好きです。
邦画の中では、僕がおススメを聞かれたらまず答えるのがこの【容疑者Xの献身】。
テレビドラマの【ガリレオ】シリーズを見ていない方でも、
十二分に楽しめる映画なので、是非1度は見て見て下さい!
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