【シャッターアイランド】(主演:レオナルド・ディカプリオ)

【予告編】


 

(ネタバレ含みます!まだ見ていない方は注意!)

この【シャッターアイランド】は、何と言っても最後の主人公テディのセリフで、

全てが持っていかれる映画です。

 

「ここにいると考える。どっちがましかな。

 モンスターのまま生きるか、善人のままで……」

 

このセリフによって、テディが結局正常に戻っていたのか、精神が病んだままなのか、

それが分からなくなって終わって行きます。

 

そもそも、元々本編中の全ての出来事がどっちなのか、

そこから議論になるのが、この映画の面白い所。

 

今回は、この【シャッターアイランド】のラストのセリフについての、

僕なりの見解です。

 

> 【シャッターアイランド】あらすじはコチラから(ネタバレ注意!)

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【シャッターアイランド】最後テディは正常?

(ここからは既に映画を見た方向けです。)

 

「ここにいると考える。どっちがましかな。

 モンスターのまま生きるか、善人のままで……」

 

一般的な見方をすると、本編中の出来事は全て精神を病んでこの病院に入院していたテディへの、

彼の妄想を実現する事で症状の改善が見られないかの試みと、

彼を手術するかどうかのテストだった。

 

その手術が、『ロボトミー手術』

凶暴性を抑える為の手術ですが、記憶を失う事になる手術です。

 

 

そして最後に、

 

「この島を出よう、チャック」

 

そう言った彼を見た医師は『まだ妄想に捉われていて医師の事を捜査官の相棒だと思っている』

彼は正常には戻らなかったと判断した医師が、手術を決め、

テディを連れて行こうとした時に、このセリフを発します。

 

 

そもそもテディは、彼の妻が精神を病んで自分の子供たちを水に沈めてしまい、

泣きながら「私を楽にして」と言われ、

妻・ドロレスにテディが手を下した事がとどめとなり精神を病んでしまいました。

 

が、捜査官としてのテディは、レディスにやられたと思っています。

 

 

このセリフは、彼がまだ妄想の中で、自分の事を捜査官としてここに来て失踪&レディスの

捜査していると思っていたとしたら、ちょっと無理があるセリフ。

ただの捜査官が、彼らに従う理由もありませんし。

 

つまり、妻を自らやってしまった正常な自分に戻っているが、

辛い過去を忘れる為に、治っていないふりをする事で自ら手術を望んだわけです。

 

ここで治っている事を知らせて手術を受けずに、

今まで通りの、いつまた妄想を繰り返すか分からない、

『精神を病んで妄想を繰り返す患者』=『モンスター』

として、生きて行くか。

 

それとも『捜査官テディ』=『善人』として振舞う事で手術を受け、

全てを忘れて、生きているだけの状態になるロボトミー手術を受けるか。

 

どちらがいいんだろう。

 

という風に取れます。

そして彼は、『善人のままで』を選んだ。

 

 

これが最も一般的であり、スマートな捉え方かなと思います。

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【シャッターアイランド】テディは患者ではない?

ただ実はこの【シャッターアイランド】にはもう一つの捉え方もあります。

そもそもこの映画内では、テディの妄想・イメージと、現実が入り混じっている為、

 

『このシーンは妄想だ!』

『いや!このシーンは現実だ!』

 

この捉え方次第で、大きく解釈が異なってきます。

 

 

ここまで話した通りの解釈をした場合に一番大きく問題点として挙げられるのが、

『洞窟にいた女性』です。

テディは患者とした場合、この女性とのシーンは全てテディの妄想と片付けられます。

 

 

しかし、この女性を現実とした場合、全てが180°見方が変わってきます。

簡単に言えば、全てが病院側の陰謀でテディが操られてしまう。って話。

 

この女性は、実は本当のレイチェル・ソランドで元々病院の女医だったが、

病院の実験などに反対したことから精神病扱いされて逃げ出したって事。

 

 

そうなると最後のセリフは、色々と捉え方はありますが。

 

  1. 操られてしまい、テディを演じてたレディスとしての、患者だった場合と同じ気持ちでの言葉。
  2. 正常な状態だがもう逃れられないと諦めたのか、ここに入院している患者を見て、
    精神を病んで他人の世話を受けるしかない状態=モンスター。
    手術で誰にも何も迷惑をかけない状態=善人。どっちが良いか分からない。と言う意味。
  3. 自分自身がモンスター扱いされるような状態(精神病扱いされた洞窟の女性の様な)で
    何とか生き延びるか、今の状態のまま手術を受けて事実上助からないようなものか。

 

などって捉え方とか。他にも考えられるとは思います。

確かに、洞窟の女性には実際に触れていたりもするので、

彼女は現実だって説も分からなくはないのも事実。

 

 

ただ個人的には、やっぱり主人公は患者だったって説の方が好きです。

 

主人公は過去の辛い経験から逃げていて、現実から目を背けている訳です。

だからこそ、それと闘うことの葛藤だったり、妄想だったり。

そう言う部分に、少なからず感情移入できる部分があったりする訳です。

 

でももし、テディが捜査官だったらもはやこの映画は、

悪と戦う主人公が、結局悪に負けるって話になってしまいません??(笑)

 

色々と分かりづらく作って、結果的にそんな大筋って話を、

あのマーティン・スコセッシ監督が作りますかね(笑)

 

 

確かに、洞窟の女性だけは僕も気になる所なんですが。。。

患者説の場合でも、彼女は実在していて、ただの逃げ出した患者だって捉え方や、

テディを混乱させるために病院側が仕込んだって捉え方もありますが、

正直これには僕はどちらもピンとこない。。。

 

あれだけ重要人物風に見せて、実は大した重要な意味はないって演出。

素人映画ならまだしも、有名な監督がわざわざそんな作品の質が下がりそうな演出するかなぁ。

って完全に僕個人の独断と偏見ですが。(笑)

 

もっと言えば、妄想で捜査官を演じていた患者。を演じていた潜入捜査官。

って意見もあったり。

もはやそこまで来るとキリがないですね。(笑)

 

 

まぁ僕は結論として、そんな内容とはちょっと関係ない部分での判断も含め、

僕個人としては単純に、『テディは患者』って説が好きです。

 

気になる方は是非再度、【シャッターアイランド】を確認してみて下さい!

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