【ミスト】
主演:トーマス・ジェーン
監督:フランク・ダラボン
【予告編】
【ミスト】キャスト
- デヴィッド・ドレイトン(演:トーマス・ジェーン)
- アマンダ・ダンフリー(演:ローリー・ホールデン)
- ビリー・ドレイトン(演:ネイサン・ギャンブル)
- オリー・ウィークス(演:トビー・ジョーンズ)
- ミセス・カーモディ(演:マーシャ・ゲイ・ハーデン)
- ジム・グロンディン(演:ウィリアム・サドラー)
- ブレント・ノートン(演:アンドレ・ブラウアー)
- ダン・ミラー(演:ジェフリー・デマン)
- アイリーン・レプラー(演:フランシス・スターンハーゲン)
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【ミスト】あらすじ
(結末まで記載があります!まだ見ていない方はネタバレ注意!)
湖畔の家に住むデヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)とその家族の家を、
ある夜、激しい嵐が襲う。
翌朝、家の窓が庭に合った樹が倒れて割れていたり、ボート小屋が壊れたのを見ると、
デヴィットは息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)と、
隣人である弁護士のブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)と共に、
車で地元のスーパーに向かう事に。
スーパーに着くと、嵐の影響で冷蔵庫以外の電気は止まってしまっていたが、
店内はにぎわっていた。
するとそこへ、スーパーの外に大きな霧が見える。
霧はすぐに辺り一帯を包み込み、パトカーなどのサイレンも響いていた。
と、突然霧の中から、鼻血を流した初老の男性、ダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が、
慌てて店内に逃げ込んできて「霧の中に何かがいる」と叫び出す。
しかしそれを聞かなかった男が店外へ出るが、霧の中に消えて行った直後悲鳴が聞こえる。
それを聞いた一同はすぐに扉を閉め、店内に閉じこもった。
店内にいた客は皆混乱し、「とうとう最後の審判の日がきた」などと叫び出すものまで出てくる。
そんな中、家に子供を残してきた女性が、誰か家まで送ってくれと呼びかけるが、
誰もそれを聞こうとはしなかった。
すると女性は皆の制止を振り切ってスーパーを出て、霧の中に消えて行ってしまう。
霧が収まるまで、店内で待つことにする一同。
デヴィットは、息子ビリーの様子を金髪女性の教師アマンダ・ダンフリー(ローリー・ホールデン)と、
初老の女性アイリーン・レプラー(フランシス・スターンハーゲン)に見てもらい、
ビリーの為に毛布を取りに行くと、スーパーの奥にある倉庫の発電機が煙を上げているのを見付ける。
慌てて発電機を停止させると、停電が起きてしまう。
携帯の明かりで辺りを見回すと、屋外と繋がったシャッターに何かが当たっているのを感じる。
そこへ数人の男達がやってきて、発電機を直すために、屋外に行こうと言い出す。
シャッターに何かが当たったのを感じたデヴィットはそれを止めたが、
若い店員のノームが外に出る為にシャッターを上げてしまう。
すると、少し上げた所で突然、巨大な棘の生えたタコの触手のようなものが入り込んできて、
ノームの足に絡みつくと、外へ引っ張り出そうとする。
慌ててノームの手を掴み、引っ張り戻そうとするデヴィット。
スーパー副店長のオリー(トビー・ジョーンズ)も、斧を使って触手を攻撃する。
しかし、ノームは霧の中から現れた触手に引っ張り出されてしまう。
急いでシャッターを閉めると、触手の先端がシャッターに挟まり、
それをデヴィットが何とか斧で切断し、シャッターを閉めた。
その場にいたデヴィットやオリー、中年男性のマイロンは、
霧の中には得体のしれない巨大なものがいる事を皆に告げる事にする。
皆の説得の為デヴィットは、一流の弁護士でもあるノートンに伝えてもらおうと彼を呼ぶ。
が、ノートンはデヴィットらの話を全く信じようとはせず、逆に馬鹿にされていると怒り出す。
結局オリーが皆に説明するが、やはり信じようとする人は少なかった。
そこで店長のバド等数名が倉庫の触手の切れ端を見に行くと、
現在置かれている状況を信じ、スーパーの一同には不安が募っていった。
そこで、スーパーの正面のガラス張りの部分を土嚢の様に商品を積んで強度を増していくが、
スーパーに残った人の中でも、派閥のようなものが出来てくる。
デヴィットを始めとした、この状況をどうするべきか必死に考える人たち。
ノートンを始めとした、とにかく外に出たい人達。
信心深いカーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)を始めとする、神の最後の審判だと訴える人達。
特に何もしようとはしない大勢の傍観者たち。
ノートンたちは、救助を求めに外に出ると言い張って譲らな方。
デヴィットはそれを止めたが、ノートンは聞く耳を持たず一同は外に出て行ってしまう。
そこでデヴィットはその中に一人にロープを付けさせてもらい、
どのくらいの距離を進んでいるかを確かめる事にする。
と、しばらく進んだ後、急にスゴイ勢いで進み始める。
ロープを掴んでいた人たちは必死にロープを止めようとするが、
そのロープが宙高くに持ち上げられると、急に手ごたえがなくなった。
恐る恐るロープを手繰り寄せると、繋がっていたのは下半身だけだった。
一同は慌ててドアを閉める。
そして一同は、夜を迎える事になる。
夜になると、スーパー内部の電気とは別回線になっていた駐車場の電気が着く。
しかし、やはり駐車場は霧に応われていて何も見えなかった。
と、突然正面のガラスに何かが当たる。
良く見ると、駐車場の明かりに誘われて巨大な虫の様な生き物が沢山集まってきていた。
さらに、翼の生えた竜の様な生き物までやってくる。
そして、ガラスが破られて店内に侵入してきてしまう。
店内に合った武器や、一丁だけ持っていた銃で応戦するが、
多くの人が虫に刺されて犠牲になってしまう人も出てしまう。
さらに、作ったたいまつの火をジョーと言う男が浴びてしまい大火傷を負い瀕死の重傷に。
何とか虫や竜の様な生き物は追い払った者の、被害は少なくなかった。
そして、火傷を負ったジョーを助ける為、隣にある薬局に必要な薬を取りに行くことに。
デヴィットやジム、オリー、レプラーなどの数人で、静かに屋外に出て薬局に向かう。
そして、何とか薬を手に入れる事には成功するが、帰ろうとした時、
薬局内に黒人の軍人が、蜘蛛の糸に絡めとられたようにいるのを見付ける。
まだ息があった為必死に助けようとするが、黒人は、
「俺たちのせいだ……」
と謝罪し続け、やがて体内にあった蜘蛛の卵が孵化して大量の小さな蜘蛛が出てくる。
彼の事は諦めて薬局を脱出しようとすると、大量の蜘蛛に囲まれていた。
そして親蜘蛛は1m以上はあるかなりの大きさだった。
しかし、年配女性のレプラーがライターとスプレーの簡易火炎放射で退けると、
一同は急いで脱出し、スーパーに戻って行った。
命からがらスーパーに戻ったデヴィット達だったが、結局ジョーは助からなかった。
そしてスーパー内は精神バランスを崩す人も現れ始め、
狂信的な信者であるカーモディが訴える終末論説にすがる人が多くなっていく。
その状況に危機を感じ、やがてほとんどの人がカーモディの信者になると感じたデヴィット達は、
数人の人と共にスーパーを出て、デヴィットの車で脱出する事を提案する。
その為にも少しでも情報を得る為、何かこの霧の情報を知っていそうだった軍人に話を聞くことに。
しかし、3人店内にいた軍人の2人は自ら命を絶ってしまっていた。
そして残りの1人が、カーモディ―の信者たちに見付かってしまい、
大勢に取り囲まれてしまう。
そして、皆の前で軍の『アローヘッド計画』について話し始める。
『アローヘッド計画』とは、この世界には異次元、パラレルワールドの様な物が存在していて、
軍はそこに『窓』のようなものを作り観察しようとしていた。
しかしその『窓』が『扉』になってしまい、向こう側の生物がこっちに流れ込んできてしまったのだと言う。
するとカーモディ―は彼を責め立て、それに煽られた信者たちが彼を取り囲み、ナイフで刺してしまう。
さらに信者たちは彼を担ぎ上げ、スーパーの外に追い出してしまった。
そして霧の中なから大きな生物が現れ、連れて行かれてしまう。
この状況を見て、流石にまずい状況になってしまっていると感じたデヴィット達は、
早朝に食料を持てるだけ持ってスーパーを脱出する事に。
しかしそれをカーモディ―達に見付かってしまい、
デヴィットの息子ビリーを生贄に差し出せと言ってくる。
無理矢理ビリーを連れ去ろうとする信者たち。
その時、どうしようもないと思ったオリーがカーモディ―に発砲。
カーモディ―は撃たれてその場に倒れこみ、唖然とした信者たちの隙を見て一同は脱出する。
デヴィット、ビリー、オリー、アマンダ、レプラー、ダン、マイロン、バド、コーネルが、
スーパーを脱出するが、オリーとマイロン、コーネルが霧の中の巨大な生物の犠牲になってしまう。
店長のバドは皆とはぐれてしまい、慌てて店内に引き返した。
車に辿り着いたのは、デヴィット、ビリー、アマンダ、ダン、レプラー。
そして車は発進した。
デヴィットはまず自宅に向かったが、自宅は蜘蛛の巣の包まれてしまっていて、
そこには蜘蛛の糸に絡めとられた妻のステファニーの姿が。
嵐のせいで家が壊れていて、家の中でも生物が入ってきてしまったようだった。
しかたなく車を発進させるデヴィット。
霧の中を進んでいくが、道中ずっと霧に囲まれていて、蜘蛛の巣が張られていたり、
壊れた車の中で人が犠牲になったりしていた。
さらに、全容が見えない程の巨大な生物までいた。
なんとかガソリンの続く限り車を進めるデヴィット。
しかし、やがてガソリンがなくなり、車が止まってしまった。
「出来る事はやった……」
そう言う大人たちの考える事は同じだった。
オリーが持っていた銃を取り出すと、弾はあと4発あった。
車にいる人数は全部で5人。
「俺は自分で何とかする……」
デヴィットはそう言うと、車内に4発の銃声が響く。
そしてデヴィットは一人車を出てくる。
そして、巨大な生物を呼ぶように叫び声を上げるデヴィット。
すると霧の中から鳴き声の様な音と、地鳴りのような振動が。
と、そこに現れたのは軍の戦車だった。
唖然とするデヴィット。
そしてその後ろからは、救助された人達を載せたトラックが走ってくる。
そこには、スーパーで初めに子供を救いに外に出て行った女性も、子供と共に乗っていた。
デヴィットはその場に崩れ落ち、泣き叫ぶことしか出来なかった。
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【ミスト】感想と評価
この【ミスト】は、スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督。
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』などの名作を手掛けた二人の、
ある意味衝撃的なラストでも有名な、サスペンス?パニックホラー?映画。
”ある意味衝撃的”と言うのも、どんでん返し!とかとは違って、
人によっては、「後味が悪い……」「病むわ~」とか微妙な感想を持っちゃうくらいの、
映画の中でも珍しいタイプの衝撃的なラスト。
映画を見た方なら分かると思いますが、ホント救われなさMAXのラストで、
「じゃあどうすれば良かったんだよ!」って言いたくなる感じ。
でも個人的には、だからこそ印象に残る映画にもなったし、
もしこれで最後ふわっと、車で脱出して行ったって感じで終わるよりは良かったです。
確かに後味は悪いし、かなりのバットエンドですが、
人生上手くいかないのが当たり前だし、教訓になったり、
なんか頑張ろうって気持ちになったりもしました。(笑)
勿論好みは分かれるとは思いますし、楽しんで見るような感じの映画ではないと思いますが、
特に何も残らない映画と比べたら、僕は傑作と呼べる映画の1つではあると思います。
途中も、集団心理みたいな部分を描いていて、
極限状態に陥った人間が、こういう行動に至るってのが色々描かれてましたよね。
現実を見ようとしない人もいれば、他人を煽り立てて現実逃避したり、
神様にすがる事しかできなくなったり。
何が正しいかは実際には分かりません。
実際、主人公の選択が最後の最期にはバットエンドを迎えちゃったり、
途中で出て行った人も、ほとんどは犠牲になってましたが、
始めに子供を迎えに出て行った母親は助かって居たり。
正解はないのかもしれないですが、そのあたりも現実的で考えさせられますね。
映画を見て暗い気持ちになりたくないって人にはお勧めはしませんが。(笑)
何か集団心理とか、何かを感じたいと思える人には是非見て頂きたい作品の1つ。
もしまだ見てないって方は是非1度見てみて下さい!
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