【キサラギ】(主演:小栗旬)
【予告編】
この【キサラギ】は、本編中に一応しっかりと結論が出て終わって行くんですが、
最後の最後、エンドロールが終わった後に宍戸錠が出てきて、
主人公たちが出した結論を覆すような事を言って終わって行きます。
そのシーンが組み込まれているせいか、『真犯人がいる!』なんて意見も出ている映画。
このラストシーンに対しての僕なりの解釈は、前回の記事でお話したんですが。
(前回の記事はコチラ > 【キサラギ】キサラギに真犯人?針金の意味は!?続編が?)
今回は『真犯人がいる!』と仮定した場合、どんな可能性が考えられるか。
そして、この【キサラギ】本編中をどう解釈する事が出来るか。
って点についての僕なりの意見です。
一応、上記の前回の記事でお話しましたが、この映画に関しては僕なりの解釈としては、
このラストシーンは特に真犯人を示唆しているとか、何かのヒントだとか、
そう言った理由ではないってのが僕の解釈です。
ただ、僕の解釈が答えって訳でもありませんし、深読みして真犯人を考えるのも嫌いじゃないので、
1つの考えられる可能性の参考として、楽しんでみて頂ければと思います。
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【キサラギ】真犯人説・前提条件
映画【キサラギ】の本編内で、5人が出した結論は、
如月ミキのおっちょこちょいぶりと、ファンへの想いが引き起こした事故だった。
そう言う結論に達しました。
が、ここでは『真犯人がいる』って前提で考えます。
本編中では、何か明確な証拠の元事故だったと結論が出された訳でもないからこそ、
真犯人説が挙がってくる訳です。
真犯人説にしても、明確な証拠が本編中にあるって可能性はかなり低いですが、
あくまでもストーリーからの可能性や、映画の作りから見た監督の意図などから、
真犯人を推測する。
つまり、小説などの映画以外の作品がどうだったにしても、
この映画【キサラギ】の監督が、その真犯人説を意図して作ったかどうか。
という前提で考えて行きます。
【キサラギ】真犯人家元説
実は、真犯人説の中で一番意見が多いのがこの、『真犯人家元説』。
家元(小栗旬)は、この映画の主役でもあり、如月ミキの一番のファンである人物です。
と言うのも実は、この【キサラギ】の小説版では、宍戸錠が出てきた後の話も書かれています。
勿論、映画が小説と同じ設定だとは限りませんが、
この説が出てくる原因として、この小説版の話が関係しているって事もあるでしょう。
その小説版の続きの中では、家元は実はかなりのクソ野郎だった。
簡単に言えば、ストーキング的な事までしていて足に怪我をしていたってエピソードが語られます。
そして、映画のラストシーンでも出てくる宍戸錠が、針金を取り出して、
「部屋の鍵穴を荒らされた形跡がある」
という話を始めたところで終わる。
つまり、この針金で鍵を荒らす必要があった人物って事で、
本編中に出てきた5人の中で家元以外の4人は、鍵を荒らして入ろうとする必要はない。
(それぞれミキと何かしらの関係を持っていたり、部屋に入る事が出来たりするから)
だから、この針金が必要なのは家元だけだ。
って事から、家元犯人説が語られているようです。
確かに、この映画【キサラギ】でのキャラクター5人を考えれば、
鍵を荒らして入らなきゃいけないのは家元だけだってのは僕も納得できます。
ただもし、犯人が家元だとしたら、その動機はやっぱり、
映画での家元は良い子を演じていただけで、本当はクソ野郎だった。って事。
小説版どうであったにしろ、この映画での家元は、
他の人がミキとの接点がある事が明らかになって行く中で、一人だけただのファンだった。
だけど結果的に、そのファンの為を思ってミキは逃げ遅れていた。
そういう存在のはずです。
その家元が、そのキャラクターを全てひっくり返しちゃうって、
もはやどんでん返しとすら言えない、ただの物語全体の破綻にしかならない気がします。
そんなの、ただ『一番犯人じゃない人っぽい人が犯人だった!』って事をしたいだけ。
何の面白みもなく、後味が悪くなるだけです。
そんな事を、ちゃんとしたプロの監督が映画にするなら採用はしないでしょう。
もし、その結末を見越してこの映画を作るなら、
もっと映画全体としても、違った印象や雰囲気を持たせ、
家元のキャラクターに持たせる印象も違った形の映画にします。
だからこそ、この映画【キサラギ】では、家元犯人説って事を見越して作ってはいない。
これが僕の考えです。
さらに実は、ドラマCD版があり、このドラマCDでは実際に真犯人が語られているようです。
このドラマCDは映画の続きだって言われていたりもするようですが、
勿論これも小説版と同様、だからと言って映画版が同じ結末のつもりだったって事にはなりません。
ただ個人的にはこのドラマCD版は、絶対に無しです。
だから別に、ここでもその内容は話しません。
もし気になる方は、検索してみればネタバレしている人もいると思いますが、
正直その内容を知る事はおススメしません。(笑)
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【キサラギ】真犯人スネーク説
次に語られているのが、『真犯人スネーク説』です。
スネークは、この映画【キサラギ】ないでは、お調子者のキャラクター。
他の人達が話している所に、合間合間に茶々を入れたり、突っ込んだり。
ある意味映画の中では、このスネークのお陰てテンポよく話が進んでいる。
って言っても良い存在でしょう。
しかし、そのお調子者のキャラクターからか、反応が不自然だって意見があったりします。
例えば、この事件に犯人がいるって話になった時、自分に都合が悪い時は焦った態度を見せたり、
自分に都合が良い他の人が責められているときには、責めている人を煽ったり、
その説を強調するような態度を取っている。
勿論これも、会話のテンポを保つためのキャラクター設定として、
おバカで単純なキャラクターだったとも言えなくはありませんが。
また、本編中での言動について、
- 窓から逃げるのは結構怖いって発言をしていて、
これは何かトラブルが起きて逃げようとした事があるとも取れる。 - いちご娘。が疑われた際、結局彼は自身が起きた際には警察に捕まっていて、アリバイが証明されて疑いは晴れたが、スネークに関してはあっさり流される。
- スネーク曰く、お店の商品が棚から落ちるほどの地震だったと言っているが、
近くの警察に捕まっていたはずのいちご娘。はその地震の事を知らない。 - 来年の命日にもオフ会をしようと言う言葉に対し、「俺はもう来ない」って態度を取る。
- 以前はモヒカンだった髪形を、普通に戻したのには他の理由があるのでは?
- 単純ではあるが、ラストシーンの宍戸錠が出した針金は、
クネクネと蛇の様に曲がっていて、『スネーク』を示唆していた。 - 「ずっとタレントだって事も知らなかった」と言っておきながら、
家元のコレクションに張り合うような態度を見せる。って事は、
結構しつこい性格である事もうかがえる。
などなど、色々な所に、スネークを怪しむ要素は見付けられたりするようです。
また、映画の作りから見て見ると、
- オープニング映像の5人の陰でスネークだけ、動きがおかしい。
(他の4人と扱いが違う?) - 本編中のラストシーンで、その光に照らされる家元、安男、いちご娘の三人。
だけど、スネークだけは影の中。
そんなスネークに対しての扱いが、何かを示唆しているのでは?
と言う意見もあります。
実際スネークは、ミキに告白をして振られている事を考えれば。
動機も無い訳ではない。
個人的な意見としては、『真犯人家元説』よりは『真犯人スネーク説』の方が、
深読みして考える余地はありそうだと思います。
とは言え、色々深読みしてみてもどれも、
『そう取れなくもない』
って程度。
なので、このくらいの伏線で、監督は真犯人を示唆していた!
って考えるのは浅はかかなぁって気がします。
その他にも、『真犯人司会者説』(宍戸錠)なども無くはないかもしれませんが、
少なくともこの映画【キサラギ】において、最後の最後にしか出てこないし、
本編中で、この中の5人以外に対して話が及ぶわけでもない。
そうなると『真犯人司会者説』なんてモノを作る事は、あり得ないでしょう。
と言う事で、個人的な結論としては、
もし監督がこの映画【キサラギ】で、違った結末を示唆していたとしたら、
『真犯人スネーク説』が一番有力ではある。
が、その内容が薄いので、ただのミスリードの為と取る方が自然。
まぁもし、監督が真犯人を示唆しているとしたらですけどね。(笑)
僕なりの本当の、ラストシーンの宍戸錠の針金に対しての意見や、
犯人についての意見は、下記から見て見て下さい。
こう言う部分を仮定しながら見て見ると、また違った楽しみ方が出来る映画でもあります。
そうじゃなくても単純に、それぞれのキャラクターの面白さとか、
会話劇のテンポの良さとかで普通に面白い映画なので、
気になった方は、是非見てみて下さい!
その上で、もし新たな意見などありましたら気軽にご意見下さい!(笑)
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