【インセプション】(主演:レオナルド・ディカプリオ)

【予告編】

 

この【インセプション】で、一番印象に残るのが何と言ってもラストシーン。

『トーテム』と呼ばれる、妻の形見でもあるコマを回して、

そのまま子供たちの元に向かっていきます。

 

このコマが止まれば現実、止まらなければ夢の中。

それ次第でハッピーエンドがバットエンドかって位に印象が変わってしまう訳です。

 

ある意味このラストシーンは、クリストファー・ノーラン監督が、

あえて映画を見た人それぞれの解釈に任せるような作り方をしている訳ですが、

監督はこんな事を語っていたようです。

 

「分析をするより、リラックスして楽しんで観たら理解できる」

 

考えさせるような作りをしておいて、こんな事を言うのが、

意地悪と言うか、それを楽しんでいるのか。(笑)

 

ただまぁ、このラストシーンをどちらと解釈するかによって、

本編内の色々な部分の解釈にも繋がり、それが面白い作品ともいえます。

 

その上で改めてみると、また楽しめる。

僕自身初見の時は、夢の階層がどんどん進んでいって、

なんか良く分かんなくなってきちゃいましたからね。(笑)

 

と言う事でココでは、ラストシーンについて考えられる解釈の僕なりの意見です。

 

> 【インセプション】あらすじはコチラから

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【インセプション】ラストは現実か?

一番ストレートで気持ちの良い結末としては、『現実』だという解釈。

つまりラストシーンのコマは、失速していきやがて止まるという考え方です。

 

個人的にも、この結末であって欲しい所。

 

今回の仕事の成功によって、コブの容疑もサイト―によって抹消され、

愛する子供たちが待つ我が家に帰る事が出来るハッピーエンド。

 

 

作中の主人公コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、モルに対する罪悪感から、

夢の世界にモルとの生活作り上げていた訳です。

そしてそのモルへ執着も、今回の仕事を機に解放されたのでしょう。

 

今回の仕事は、ロバートへのインセプションの仕事でもあるが、

一方である意味、コブの心の解放の為でもあるように感じられます。

 

コブはアリアドネに対して、モルの件の真相や、罪悪感も告白しています。

今までコブはその罪悪感に沈み、夢の中にモルとの世界を作り上げていましたが、

今回の仕事ではモルの事を否定し、それと闘っています。

 

アリアドネは少なくとも、今回の仕事の為以外にコブの為に動いていた。

もっと深読みしてしまえば、アリアドネはコブの義父でもあるマイルズ教授。

だからこそ教授が息子であるコブの事、そして孫でもあるその息子の為に、

アリアドネにコブの事を何らかの形で頼んでいたとも考えられますよね。

 

この【インセプション】と言う映画は表面的に見れば、

ロバートと言う大企業の御曹司にアイディアを植え付けて、会社を潰すスパイ映画。

で、ありながらも、自らの心の内側と闘うコブの苦悩があるからこそ、

色々な人間的な葛藤が感じられて感情移入ができる訳です。

 

そう考える方がやっぱり、

『結局コブは罪悪感に苛まれた結果、夢の世界に自分の居場所を築きました』

ってより、現実に戻った方が個人的には好きですね。

 

 

それに、コブが過去の罪悪感から解放され、

子供と一緒の幸せな生活を手に入れる事が出来た。

 

これがこの映画においてのハッピーエンドだと思うので、

それが実はコブの夢の中であろうと、そこにいるコブにとってはそれが『現実』

 

そう思ってコブ自身も、コマを回したものの止まるまで見る事をしなかった。

 

そして、監督自身もその結果を特に描写する必要はない。

そう考えたからこそ、こう言うラストシーンにした。

つまり、この映画で伝えたかったのは、そこが夢か現実かと言う事ではないんだよ。

って言うメッセージを込めたラストシーンだとも解釈できますよね。

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【インセプション】ラストは夢?

結局ラストシーンの、子供達といる場面も『夢』だった。

つまり、コマは止まらずに回り続けるってのがもう1つの解釈ですよね。

 

そう捉えると、この物語の展開は幾らでも道筋は考えられます。

 

単純に考えると、最後に結局コブは現実に戻る選択をしなかったって事。

飛行機で目が覚めるシーンももはやその夢の中だって事。

なんとも救いがない微妙な終わり方です。

 

もしくは、この映画の本編中が全てもう夢の中だって可能性も考えられます。

サイト―に仕事を依頼される事すら夢の中の出来事だという事。

 

コブは夢の中で、自分のせいでモルが亡くなったと思っていて、

夢から戻ってこないコブを、現実にいるモルが救い出すために仕掛けたインセプションが、

サイト―を使ったこの仕事を依頼する事だったとか。。。

 

 

あとは一番やったらマズいだろって展開ではありますが、

ふと目が覚めたら、モルも子供たちも普通にいて、

 

「お父さんいつまで寝てんの~??」

「あなた、いくら休みだからって寝過ぎよ~」

「なんだ夢か。。。なんか変な夢見ちゃってさ~」

 

みたいな、ありきたり過ぎる『夢オチ』みたいな。(笑)

 

流石にこれはないとは思いますが、

ラストシーンが夢だとすると、色々な部分を深読みして考える事が必要かなと思います。

 

【インセプション】ラストシーンを解釈する手がかりは?

こんな理由から、僕自身の意見としてはラストシーンは『現実』って解釈するのが好きです。

ただ何かの物的証拠は提示していないので、まだ納得できないって人もいると思います。

 

と言う事で、本編中で出てくるある意味『物的証拠』と取ることが出来そうなシーンが、

幾つかあったりします。

 

勿論実際は、完全な『物的証拠』な訳ではなくて、捉え方次第で変わってくる部分もありますが。

 

どう言ったシーンから、ラストシーンは現実、もしくは夢と判断できるのか!?

ちょっと今回の記事は長くなってしまったので下記の記事解説しています!

 

→ インセプションのラストは夢か現実か!指輪・子供・エンドロール?

 

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