【ゲーム】
主演:マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
監督:デヴィッド・フィンチャー
【予告編】
【ゲーム】キャスト
- ニコラス・ヴァン・オートン(演:マイケル・ダグラス)
- コンラッド・ヴァン・オートン(演:ショーン・ペン)
- クリスティーン(演:デボラ・カーラ・アンガー)
- ジム・ファインゴールド(演:ジェームズ・レブホーン)
- サミュエル・サザーランド(演:ピーター・ドゥナット)
- イルサ(演:キャロル・ベイカー)
- エリザベス(演:アンナ・カタリーナ)
- アンソン・ベア(演:アーミン・ミューラー=スタール)
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【ゲーム】あらすじ
(結末まで記載があります!)
(まだ見ていない方はネタバレ注意!)
ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は、
サンフランシスコで投資家として成功を収めている大富豪だった。
そんなある日、48歳の誕生日に、弟である、
コンラッド・ヴァン・オートン(ショーン・ペン)とランチを取ることに。
そしてそのコンラッドから、あるクラブの招待状をプレゼントとして受け取る。
ニコラスは、「俺も凄い体験をした」と言うコンラッドが、
何かの宗教にでも入ったのかと思い、
その招待状もあまり興味を示していなかったが、
仕事で訪れたビルに、その会社が入って居る事を偶然見つけ、
とりあえず足を運んでみる事にする。
その会社「CRS(Consumer Recreation Services)」のオフィスに訪れたニコラスは、
部長のジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)に促され、
彼のオフィスに案内される。
アンケートを渡されたニコラスは、その質問の項目を見ると、
少し変わった内容のアンケートに疑問を感じ、
何を売ってる会社なのか尋ねると、「商品はゲームです」とのこと。
お客様に合わせてゲームを作り、不満を満たすと言うジム。
中身も知らずに入会できるか。と言うニコラスだったが、
「興味はそそられるでしょ?」
と言うジムの言葉と、嫌ならいつでもやめる事が出来るという事で、
簡単なアンケートと、身体検査などを受けてみる事にする。
が、実際検査は丸1日かかった。。。
その手際の悪さにイラつきながらコンラッドに電話をし、
ニコラスはその夜行きつけのバーで、CRSの話をしている見慣れない客を見つける。
彼らからCRSのことを聞きだそうとするが、
「ヨハネ第9章25節ですよ。私は盲目であったが今は見える」
と意味深な言葉を残して去ってしまう。
そして、ニコラスCRSから連絡が。
「検査には不合格だった」
と言うと、一方的に言い切れてしまった。
どこか腑に落ちない気持ちで帰宅すると、
家の前に人が倒れているのが見えた。
その場所は、以前に父が飛び降りて倒れていた場所同じだった。
ニコラスは恐る恐る様子を見に行くと、
それは、ピエロのマスクをつけた人形だった。
そして、その口にはCRSの鍵が隠されていた。
何の鍵かも分からず、その人形を調べてみようとするニコラス。
しかしその時、テレビのニュースキャスターが、
ニコラスに向かって話しかけてきた。
小型のカメラでニコラスの様子を見ながら話しかけているようだ。
そのキャスターは、ゲームの内容を話し出す。
今後もCRSから鍵を渡すが、その鍵はいつどこで使うかは分からない。
ゲームの目的を聞くのもNG。それを解明するのがゲームの目的だとのことだった。
翌日から、ニコラスは周りに警戒しながら仕事に向かう。
しかし、カバンから書類を取り出そうとすると、
カバンは鍵がかかっていて開かなかった。
試しに、CRSの鍵を差してみるが。やはり開かなかった。
ニコラスはイラつきながらも夕食を取りにレストランへ。
すると、ウェイトレスのクリスティーン(デボラ・カーラ・アンガー)
からワインをこぼされてしまう。
服を汚され、店の責任者がウェイトレスにクビを言いつけると、
店のサービスで今夜は料理を提供するという事に。
と思って別の席に着くと、別の男性ウェイトレスが何かメモを置いて去って行く。
そのメモを見たニコラスは、急いでメモを置いたウェイトレスを追いかけるが、
そのウェイトレスは足早に去って行ってしまった。
そのメモには『彼女を逃がすな』と書かれていた。
するとニコラスは外に向かい、先程ワインをこぼしたウェイトレス、
クリスティーンの元へ。
彼女はクビになってしまった事でイラつき、
彼の事を避けて帰ろうとするが、
ニコラスは何かを聞こうと彼女を追いかけた。
すると突然、目の前で老人が倒れる。
その様子を見て老人の様子を見に行くが、反応を見せない。
そこへクリスティーンが戻ってくると、ニコラスに救急車を呼ぶように言う。
が、ニコラスの携帯電話は繋がらなかった為、
近くを通ったパトカーを止め、救急車を呼んでもらう事に。
発見者であるニコラスとクリスティーンも、老人と共に救急車で病院へ向かう事に。
そして病院に着くと、救急隊員が老人を運んでいき、
二人も向かおうとすると、突然病院の電気が停電する。
それと共に、辺りにいた人が皆いなくなっていた。
これはゲームのせいだと感じたニコラス。
クリスティーンはその話を聞くと、老人を助けて損をしたと言うと、
出口を探して歩いて行ってしまう。
それを追って、ニコラスもその場を離れる。
二人はエレベーターを見つけると、ロビーに向かって出口に出ようとエレベーターに乗り込む。
が、エレベーターは動かなかった。
そして、非常用電話を見るが、中身は無かった。
ニコラスはふと、ピエロの口に合ったカギをエレベーターの鍵穴に差してみる。
するとエレベーターが動き出した。
と思ったらエレベーターは途中で停止してしまい、二人は閉じ込められてしまう。
何とか天井のハッチから脱出し、ロビーのある1階まで来た二人。
しかしそこは病院ではなく、CRSのあるビルだった。
と気づいた所でビルの警報がなり、けたたましい音が響く。
警備員に説明すればいいと言うニコラスだったが、
クリスティーンはそれを避けて逃げ出してしまう。
仕方なくニコラスも一緒に逃げる事に。
外に出ると、警備員の車に追われ、裏道に逃げ込む二人。
そこに警備犬が走って追いかけてくる。
が、何とか逃げ切って、ニコラスのオフィスに辿り着いた。
そして、ニコラスが呼んだタクシーでクリスティーンは帰宅した。
翌日、秘書からの電話で目を覚ますニコラス。
寝坊してしまった事に気付いたニコラスは急いで秘書からその日の予定を聞くと、
あるホテルにニコラスのカードの忘れ物が届いていると言われる。
そして、部屋に若い女性もいるとのこと。
また、何かゲーム関連の事かと感じたニコラスは、
そのホテルの電話番号を聞き、ホテルに向かう事に。
ホテルに着くとカードを受け取ると、部屋に向かう。
その部屋はかなり荒れていて、騒いだ後の様だった。
そして机には無くしたはずのカバンと、ニコラスが写っているように見える、
恥ずかしい写真が大量にばらまかれていて、
更に机には、白い粉のようなものまであった。
急いでそれらを片付けると、慌てて部屋を出る。
慌てて車を出すと、後ろから誰かに付けれ荒れていることに気付く。
その車は、私立探偵を名乗る男が乗っていて、銃まで持っていた。
そしてニコラスは担当弁護士に、CRSを調べるように告げる。
カバンから、申し込み時の解約の書類を取り出すと、それは白紙だった。
どうやら、時間が経つと消えるインクで印刷されていたようだ。
そしてふと、カバンの中を見ると、
用途の分からない謎のハンドルのようなものが入っていた。
疲れ果てて帰宅したニコラスは、家の警報が掛かっていない事に気付く。
用心しながら家に入ると、家の中は落書きだらけになっていた。
そして、ピエロの口から『父の様に我永眠する』とのメモが。
急いで警察に連絡するニコラスだったが、
そこへ、コンラッドが慌てた様子でやってくる。
コンラッドと一緒に車で家を出たニコラス。
「あいつらのせいで何もかもメチャクチャになった」
「終わりがない。金を払ってもまた始まる」
CRSの事をそう言いだした。
詳しく話を聞こうとするニコラスだったが、突然車がパンクする。
タイヤの交換をしようとニコラスが外に出た時に、
コンラッドが車の中から、大量のCRSの鍵を発見し、
ニコラスもCRSとグルだと言うと走り去って行ってしまう。
コンラッドを追いかけるニコラスだったが、
ニコラスは混乱していることもあり、そのまま走り去って行ってしまう。
ニコラスは車に戻り、タイヤ交換をするのは辞めてタクシーで帰宅しようとすると、
乗り込んだタクシーがまたCRS関連のものだと気づく。
しかし、出ようとしても無視して猛スピードで走り続けるタクシー。
そして猛スピードのまま、ドライバーは突如ドアから脱出し、
そのままタクシーは海へ突っ込んでいく。
慌てて脱出しようとするニコラス。
しかし、ドアもなかなか開かず慌てるが、
これはCRSが仕組んだゲームだと感じたニコラスは、
カバンに入っていた謎のハンドルを取り出すと、
車の窓にそれが一致し、窓が開き、何とか脱出することが出来た。
翌日。
警察を呼んでCRSの会社を訪れるニコラス。
が、オフィスがあった場所は既にもぬけの殻だった。
そして、今までされた事も全て何の証拠もなく、
家のいたずら書きだけしか証拠はなかった。
自分の頭がおかしくなったのではないかとも感じ始めるニコラス。
その時、クリスティーンが乗ったタクシーの行き先が判明し、
その場所へと向かう。
クリスティーンの家を訪れたニコラス。
しかし、クリスティーンがその場を離れた時にその家の異変に気付く。
水道も出ず、冷蔵庫もタンスも空。本棚の本も見せかけだった。
それを戻ってきたクリスティーンに問いかけようとすると、
「火災報知器から見張られてる」
と言う、クリスティーン。
ニコラスは我慢できなくなり、その報知機を破壊すると、
外に止めてあったCRSのバンから銃を持った隊員が降りてきて、
いきなり銃撃をしてきた。
慌てて別の出口から逃げるニコラスとクリスティーン。
「奴らは詐欺集団よ」
と言うクリスティーンと共に、車に乗ってその場を離れた。
何とかCRSの車を巻いた二人。
クリスティーンからCRSの目的を知る。
弟のコンラッドもCRSに弱みを握られていて、
誕生日の日にニコラスを食事に誘い、CRSに招待した。
そして、初めに会ったファインゴールド部長は銀行専門のハッカーで、
初めのテストで暗証番号なども解読したとのこと。
急いで電話で海外の銀行の残高を確認すると、
既に残高はなくなっていた後だった。
あるコテージに着いた二人。
そこへニコラスに弁護士から電話がかかってくる。
口座の残高がなくなっていたと言っているが、
弁護士は、講座の残高は一切減っていないと言う。
それを聞くとクリスティーンが、
「彼も仲間よ」と告げると、
ニコラスは電話を切る。
何故彼まで……そう思った瞬間、突然めまいを感じるニコラス。
そして、コーヒーに睡眠薬が入れられていたことに気付く。
それを見たクリスティーンは、
ニコラスが電話で銀行に残高確認する際に、
色々な銀行の暗証番号などを聞いていたことを告げる。
そして、朦朧とする意識の中で、
クリスティーンは「バイ、ニコラス」と言い、コテージを出て行った。
ニコラスは、箱の中で目を覚ました。
箱を破って外に出ると、そこは見知らぬ土地・外国の墓地だった。
あてもなく彷徨うニコラスだったが、アメリカ大使館に向かう事に。
そこで付けていた子供からのプレゼントでもあった時計を方に多少のお金を作り、
ヒッチハイクもしながら、なんとかサンフランシスコまで戻る事に。
が、自宅は既に売りに出されていた。
元自宅にあった小銭を集め、元妻から車を借りてCRSの事を調べようとすると、
ファインゴールド部長は、テレビにも出る役者だった事を知るニコラス。
すると、ファインゴールドに初めて会った時に持っていた出前の中華料理屋から、
彼の居所を探り当て、会いに行くことに。
子供と一緒に動物園に来ていたファインゴールド。
そこへ、ニコラスが現れる。
そして半ば脅すようにしてCRSの会社へ向かう事に。
訪れた場所には、多くの人達の中に、
タクシーの運転手、そしてクリスティーンもいた。
銃をクリスティーンに向け人質にとるニコラス。
しかしそこに警備員が到着し、ニコラスに銃を乱射し始める。
そしてその銃撃で、フィッシャー(ファインゴールド)が撃たれる。
慌てて逃げるクリスティーンとニコラス。
クリスティーンを人質に取ったまま、屋上に着く二人。
「なぜ俺だったんだ!? 黒幕を呼べ!」
そう問い詰めるニコラスにクリスティーンは、
「馬鹿な金持ちならだれでも良よかった。
誰も来ないわ。私が死んでもなんとも思わない」
そう告げるクリスティーン。
しかし、ニコラスの銃を見たクリスティーンの顔色が変わる。
警備員から奪った銃(空砲)かと思っていたら、
ニコラスが持っていたのは、自宅に隠してあった本物の銃だった。
慌てて無線で連絡を取るクリスティーン。
「中止よ!銃が本物だわ!」
そう言うと、これも全てゲームの一部だと訴えるクリスティーン。
さっき撃たれたフィッシャーも無事だと言う。
今までの銃も全て空砲で、タクシーで海に沈められそうになった時も、
海の中には潜水士がいたとのこと。
全ては誕生日パーティーの一部で、
扉の向こうでは、弟のコニーも含めて皆がシャンパンを持って待っていると。
しかし、ニコラスはそれを信じようとはせず銃を向ける。
そして、鍵を閉めていた扉をチェンソーで開こうとする音が。
必死にニコラスを説得するクリスティーン。
そして扉の鍵が壊され、扉が開く。
銃を扉の方に向けるニコラス。
扉が開くと、発砲。
そこには、白いスーツを着てシャンパンを持った弟コニーが。
その場に倒れこむコニー。
呆然とするニコラス。
そしてクリスティーンや、一緒に入ってきたフィッシャー。
ニコラスは呆然としたまま、自分のしてしまった事の重さに気付き、
ふらふらと屋上のふちに足をかける。
そして、それにクリスティーンが気付いた時には、
既にニコラスはビルから落下していた。
高層ビルから落下するニコラス。
その途中、父の事を思い出していた。
そして、真下にあったガラスの屋根に衝突すると、
ガラスを突き破り、その下のレストランへ。
と、そこには強大なマットが敷かれていて、
その中心に落下してくるニコラス。
CRS職員に支えられてマットから降りるニコラス。
と、そこに、撃たれたはずの弟コニーが。
「誕生日おめでとう」
全ては、CRSとコニーが仕掛けた誕生日祝いだった。
盛大な誕生日パーティーが始まる。
そして、次の仕事の為に会場を出て、
タクシーに乗り込もうとしていたクリスティーンをニコラスは引き止める。
「戻ったら食事でもどう?」
するとクリスティーンは言った。
「空港でコーヒーでもどう?」
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【ゲーム】感想と評価
この【ゲーム】は、監督がデヴィット・フィンチャーだという事で、僕も初めは見た作品。
が、今ではおススメ映画を聞かれて答える作品の1つです。
まさに、THEどんでん返し!と言った感じのラスト。
ラストにどんでん返したと思ったら、さらにどんでん返すのかい!みたいな(笑)
最初から最後まで、休む暇のない展開の連続な作品。
デヴィット・フィンチャー監督作品の中では、そこまで有名な映画ではないですが、
個人的には1番と言っていい位のサスペンス映画です。
この【ゲーム】は正直、他のデヴィット・フィンチャー監督作品の様な、
人間の深い部分の感情とか、暗い部分を描いた様なサスペンスとまではいきませんが、
その分、単純にストーリー展開を楽しめる映画だと僕は思っています。
見終わった後、考えさせられる……とかって感じではなく、
ある意味スッキリ出来るようなサスペンス映画。
映画【ゲーム】。
自身を持ってお勧めできる作品。まだ見てない方は是非1度見て見て下さい!