【バタフライエフェクト】(主演:アシュトン・カッチャー)
【予告編】
(この記事は既に映画を見た人向けです!)
この映画は、主人公のエヴァン(アシュトン・カッチャー)が、
愛する人々の幸せの為に何度も過去に戻って未来を変えるお話。
何度も過去に戻る、タイムリープものの映画なので、
映画の至る所に伏線が仕込まれており、それを回収しながら話は進んでいきます。
ただやっぱり、
「ここはどういう事??」
「何でこんな行動したの??」
「これじゃ矛盾が生じないか??」
なんて声は色々とあったりもします。
『映画だからね』
と言ってしまえばそれまでなんですが、それぞれ自分の中でモヤモヤが残っちゃうと、
どうもストーリーが頭に入ってこないなんて事もありますよね。
と言う事でココでは、【バタフライエフェクト】についての伏線や解釈の僕なりの意見について。
正直僕自身も、
「まぁこう言う事なのかな」
と、取りあえず納得しているだけの部分もありますので、
あくまで僕の見解って事で参考にしてみて下さい!
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【バタフライエフェクト】あらすじと伏線
(ココから全力でネタバレです!)
【バタフライエフェクト】では、主人公エヴァンが、少年時代に短期的に記憶が喪失していた所に、
書いていた日記を使って、意識だけ飛ぶことが出来るという設定です。
なのでまず、本編中で少年時代のエヴァンが記憶を喪失していた所は以下の6つ。
- 学校の授業で残酷な絵を描いた(A、B)
- 残酷な絵を描く
- 残酷な絵を描き、手を刺す
- 家の中で包丁を持って立っていた
- ジョージの映画撮影時、地下室(A、B、C)
- ショージに従う
- ショージを罵倒する
- ダイナマイトを無くそうとして火をつけ、ケリーが巻き込まれる
- 精神病院に入院中の父・ジェイソンと会った時に、首を絞められていた
- ダイナマイトでいたずらしようとした後、気付くと走っていた。
- 郵便受けが爆発し、母子が犠牲に
- 郵便受けに走り、母子を助ける
- トミーがエヴァンの愛犬・クロケットを袋に入れて焼こうとした(A、B)
- 焼いてしまう
- トミーを説得するが、レニーがトミーを刺してしまう
A、B、Cとある部分は、エヴァンが過去に戻って変える前のパターンをA、
変えた後のパターンをB、Cとします。
そして、エヴァンは全部で6パターンの人生を体験します。
それを人生①~⑥とすると、あらすじは以下のようになります。
人生①
エヴァン;優秀な大学生
ケイリー:心にトラウマを持つカフェ店員(【3A】が原因)
トミー:少年院を出て車の修理工場で働く(【6A】を切欠に荒れた)
レニー:心を病んだ引きこもり(【6A】が原因)
【1A】の出来事を切欠に、医師の勧めでエヴァンは日記を付けるようになる。
エヴァンが本編中で始めに過去に戻るのは、
たまたま日記を見つけた女性に仕方なく読んで聞かせた時偶然に。
その時は【6A】の場面に戻り、単純にその時の失っていた記憶を体験します。
それが事実だったのか確認する為にレニーに会いに行き、
事実と同じだという事を確認すると、今度は自らの意思で【5】に戻ります。
失っていた記憶を確認しようと、起こる出来事を注視していたエヴァンは、
くわえていたタバコを落とし、お腹にやけどを負います。
そしてダイナマイトが爆発。
現在に戻ったエヴァンのお腹には火傷の跡。
過去の記憶を取り戻す事に夢中になったエヴァンは、
ケイリーに会いに行き、【3A】の出来事をさりげなく聞こうとするが、
「嫌な記憶を掘り起こしにきたの」と怒られ、責められます。
そしてその夜ケイリーは自ら……
それを切欠に、お腹の火傷をみて過去を変える事を決意するエヴァン。
ケイリーの未来を救うため、過去のトラウマの切欠になったであろう【3A】の過去に戻り、
記憶を喪失していた時の状況を確認すると、ケイリーのトラウマの原因である、
父親のジョージを罵倒し、説得し、脅しの文句を吐き、「ケイリーに触らない」と約束させる。
これが、【3B】になります。
人生②
エヴァン;チャラい大学生
ケイリー:エヴァンの彼女(【3B】のお陰)
トミー:さらに荒れて少年院から出所した所(【3B】の影響)
レニー:人生①と同じ(【6A】が原因)
現在の戻るとエヴァンとケイリーが付き合っていて、同じ大学に通っている。
ケイリーとの幸せな生活を得られたと思ったが、実は【3B】の出来事が切欠で、
元々ケイリーに向かうはずだった父親の行為が、兄であるトミーに向かっていた。
そして少年院から出てきたトミーが金属バットでエヴァンを襲い、それに反撃したエヴァンは、
今度はトミーは亡くなり、エヴァンは捕まる。
ケイリーだけの人生を変えてもダメだと思ったエヴァンは、再び過去に戻る事に。
母親にノートを差し入れてもらうが、別の房の男にそれを奪われてしまう。
それを取り返すために、同房の信心深い男・カルロスを味方につける為、
手元にあった日記のページで【1A】の過去に戻り、
残酷な絵を書き、手を思いっきり刺し(【1B】)て現在へ。
突然手にけがの跡が現れたのを見たカルロスは、聖痕だと言いエヴァンを信用します。
カルロスの協力で日記を取り戻したエヴァンは、【6A】へ。
一度【6A】に戻っていたエヴァンはすぐにレニーに「ロープを切れ」と言います。
そしてトミーを説得。
トミーは火をつけるのをやめるが、レニーがトミーを刺してしまう。
人生③
エヴァン:過去に戻ってる影響で病院行き
ケイリー:顔に傷を負い落ちぶれる(【6B】の影響)
トミー:いない(【6B】で刺された為)
レニー:独房で拘束されている(【6B】の影響)
現在に戻ったエヴァンは、刑務所からは脱していた。
が、レニーが【6B】の出来事が原因で、病院の精神病棟に入れられている事を知ったエヴァンは、
レニーに会いに行く。
レニーは独房でベッドに縛られていた。
それを見たエヴァンは再び過去に戻る。
【4】の過去に行き、エヴァンと同じ能力のせいで入院していた、父・ジェイソンに情報を求めた。
父は能力を使う事を止めたが、やめそうにないと思った父は、
エヴァンの首を絞める。
そして現在に戻る。
(【4】の過去は元々のまま)
現在に戻ったエヴァンはケイリーに会いに行く。
が、ケイリーは【6B】の出来事の時に顔に傷を負い、落ちぶれた生活を送っていた。
そして再び、現在を変える為に【5A】の過去に戻る。
エヴァンはすぐに郵便受けに走りました。それにトミーも付いてきます。
トミーが母子を突き飛ばし、エヴァンが郵便受けに近づいたところで爆発。
そして現在へ。
人生④
エヴァン:両腕を失う(【5B】の影響)
ケイリー:爽やかな大学生・レニーと恋人
トミー:信仰に目覚めた大学生(【5B】の影響)
レニー:爽やかな大学生・ケイリーと恋人
現在に戻ったエヴァンは、レニーとルームメイトに。
レニーは元気な様子だったものの、自分の両腕が事故で失われていた。
周りは幸せそうに生活しているモノの、自分の状況に悲観的になったエヴァンは、
自ら命を絶とうとするものの、レニーに止められ、母に会いに行く事に。
会いに行った母は、エヴァンの出来事が切欠で肺がんになっていた。
それを見たエヴァンは、再度過去を変えようと【2】の過去へ戻り
原因になったダイナマイトそのものをを壊そうとするが、包丁を持った現場を母に見られてしまう。
現在に戻ったエバンはさらにまた、【3A】の過去に戻り、
地下室にあったダイナマイトを無くそうと、火をつけ放り投げる。
が、それにケイリーが巻き込まれてしまう事に。
人生⑤
エヴァン:精神病棟へ(能力の影響)
ケイリー:爆発に巻き込まれて亡くなっている(3Cの影響)
トミー:不明
レニー:不明
現在に戻ったエヴァンは、入院。
日記のありかを聞こうとすると医師に
「日記などない。ケイリーへの罪から逃れるために、君が創造したものだ」
と医師に言われる。
そこでエヴァンは、子供の時の8mmフィルムを母親に持ってきてもらい、
「もし誰かがこれをみつけたら失敗した証拠だ。僕はこの世にはいない。
もしあの最初のときに戻れたら、僕は彼女をすくえるだろう」
そうメモに書き残して、8mmフィルムから少年時代のケイリーに初めて会った時に戻る。
過去に戻ったエヴァンは、初めて会うケイリーに対して、
「僕に近づくな。」
と言ってケイリーを退け、ケイリーと仲良くなる事実を消し、
エヴァンはケイリーに「さよなら」と言う。
人生⑥
エヴァン:大学生・レニーとルームメイト
ケイリー:父親ではなく母親の元で平和に
トミー:父親ではなく母親の元で平和に
レニー:大学生・エヴァンとルームメイト
現在に戻ると、ルームメイトはレニー。
エヴァンはレニーと一緒にもう過去に戻らないように日記を燃やす。
そして数年後エヴァンは雑踏の中で、ケイリーと擦れ違う。
ケイリーは何かに気づいたのか、一度振り返るも何事もなかったように歩き出す。
そしてエヴァンも逆方向に去っていく。
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【バタフライエフェクト】伏線徹底解説
よく考えてみると分かりますが、元々エヴァンが初めに歩んでいた人生①の時に、
記憶を喪失していたときのエヴァンの行動も、
『元々のエヴァンが行動していたであろう箇所』
『未来から来たエヴァンが行動していたであろう箇所』
がありますよね。
【1】【2】【4】に関しては、明らかに未来から来たエヴァンの起こした行動が切欠で、
『不可解な行動』を取っています。
【1】は、エヴァンが残酷な絵を描きましたが、
コレは刑務所から過去に戻ってきた影響で書かれた絵だと見えます。
が、初めの【1A】では、絵は描いたものの手は刺していません。
【2】は、ダイナマイトを壊そうと包丁を手にしていたわけです。
【4】は、能力の事を父に話した事で、父がエヴァンの首を絞める事になります。
よく、疑問に思われる点としては『何故残酷な絵を描いたのか』。
コレはまぁ、先生の気を惹いてその間に手をさして聖痕を残す為って意見がネット上にありますが、
それも1つの意見として納得できますが、そうすると1度目の【1A】の時は、
手を刺さないのに書いていた事が何故なのかって疑問が残ります。
こう言う疑問も含め、その他の疑問とか矛盾とか言われている箇所についての僕なりの結論は、
『この作品は沢山のパラレルワールドの中の1つのエヴァンが辿った道』
かなって事。
【1A】にしても、人生①のルートから人生②のルートに行かないエヴァンは、
結局何かしらの理由で捕まり、そこから過去に戻って来て、
あの絵を描いたが、そのエヴァンは手を刺すことはしなかった。
って選択をしたのかもしれません。
ただ本編中では人生①→人生②のエヴァンが描かれているだけ。
そう考えるとまぁ、なんでもアリです(笑)
最終的な結論。
この記事を書いていて思いましたが、こうやっよくよく考えてみるのもそれはそれで楽しいですが、
やっぱりこう言う作り込まれた映画は、自分が気にならない事まで解決しようとすると、
また変に違う部分が気になってしまう。
結果、単純に見て楽しむのが1番!(笑)
普通に見ているだけでも十分楽しめる映画です。
【バタフライエフェクト】を見たうえで、もし意見や疑問などありましたら、
是非教えて下さい!
その上で、この記事の解釈も色々と変えて行こうかなと思います。
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