【7つの贈り物】(主演:ウィル・スミス)
【予告編】
この映画は、あらすじを知りたいと思うと内容が分かってしまう。
でも、そこに触れずに見ると1度目は前半1時間は意味が分からない。
そんな映画です。
初見は僕も、前半は意味も分からずに見ていました。
何か意味ありげなシーンは幾つもあるものの、
「だから、何でそんな事するんだ!?」
って気持ちもまま進んでいきます。
しかし、主人公の嘘が判明した瞬間から、一気にラストに向かって進んでいきます。
そして、主人公が選んだ方法は果たして良い事だったのか?正しい事だったのか?
それは見た人によって感じ方は違いますが、
単純に『感動』という言葉では片付けられないような、
胸を締め付けられるような気持ちを受ける映画です。
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【7つの贈り物】エズラが可哀そう……
※ 以下、ネタバレを含みますのでまだ見ていない場合はご注意ください。
冒頭、通販会社のコールセンターで働く、盲目のエズラ(ウディ・ハレルソン)に、
電話をしているとことから始まります。
主人公のトーマス(ウィル・スミス)は、盲目のエズラに対して、
最低な野郎だと思えるくらいの言葉を浴びせまくります。
クレーマーにしてもヤバい奴ってくらいのレベルの、最低な言葉を吐きまくるも、
エズラはそれでも真摯に対応を続けます。
この時点では、トーマスは完全にただの『クソ野郎』です。
が、電話を切った後のトーマスの表情は、なんとも複雑な表情。
ただイライラして最低の言葉を吐いていたクソ野郎とは思えない様な、そんな表情。
「何でそんな電話したんだこの人は??」
そんな疑問がいきなり残ったまま話は進みます。
その後も、まともな介護をされていないおばあちゃんを、強引に風呂に連れて行ったり。
確かに、介護施設に不当な扱いを受けていたおばあちゃんの為にやったって見方は出来ますが、
それにしてもやり過ぎ。
ある意味、引かれるレベルの強引な行動です。
また、家族関係に苦しんでいた親子に、自分の海辺の家を無償であげちゃったり。
心臓に問題を抱える、エミリー(ロザリオ・ドーソン)に対しては、
いきたり庭の掃除をしていたり、一晩中かけて故障した機械を修理したり、
ちょっと穿った見方をしたら、怖いくらいの行動です。
怖がられてもおかしく無いような強引な行動や、最低な行動をしている反面、
何故そこまでするの?って思えるような善行をしたり。
かと思うと車内で一人、我慢しきれなくなったように叫びだしたりします。
前半は、こんな疑問が沢山残ったままずっと続いていきます。
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【7つの贈り物】トーマスの行動の意味とは??
そして、心臓が悪いエミリーと仲良くなったトーマスの元に、実の弟が現れた所から、
トーマスの嘘が明らかになり、一気にラストに進んでいきます。
そして、何故そんな行動をとったかが明らかになる訳です。
雨の中を走るトーマスの表情。
そして、彼の計画に協力していた友人であり弁護士のダン(バリー・ペッパー)へ電話し、
「時は来た」と告げる、トーマスの気持ち。
ある程度、こうするんだろうなぁという結末は読めたとしても、言葉を失うようなラスト。
『贖罪』だとか『自己犠牲』だとか、その行動の意味は色々と言われていますが、
僕は、そんな単純なものではないのかなぁと感じざる負えませんでした。
正直、このトーマスの行動を、単に『贖罪』だとか『自己犠牲』だって見る人にとっては、
そこまで何かが残る映画ではないかもしれません。
どちらかと言うと、何が何でも自分の目的は達成するって気持ちがある気がします。
だからこそ映画の冒頭から、エズラに対しての、
一見非常識な位の言葉を浴びせるんじゃないでしょうか。
自分で自分が最低だと分かっていても、目的を達成する。
その決意・意思からくる行動だったように思います。
何かをこのトーマスに感じて、共感できる人にとっては、
この映画を見た時に、すごく何か大きなものが残るような映画かなと思います。
是非、興味湧いた方は一度見て見て下さい!
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